ハウルの動く城の原作の続編を読んでみた。

前回の記事から、ものすごく時間が経過してしまいました。
今更になりますが、アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉をようやく読むことが出来たので、感想です。
以下、ネタバレを含みます。

最初、中々物語に入り込めず、読み進めにくい部分はありました。
『ハウルの動く城〈2〉』となっているので、ハウルたちが出て来るのを期待しているところがあり、でも中々出てこないというところは大きかったかもしれません。
今回は舞台が違う国なので、雰囲気も全く違い、頭を切り替えなければいけなかった部分もあったと思います。
でも、しばらく読み進めていると、段々話に引き込まれていき、気がつけば一気に読み終えていました。

前回は、どうしても映画のハウルの印象が強かったため、違和感を感じることも多かったんですけど、今回はもう慣れていたので、そういうことはありませんでした。
その分、キャラクターに感じる魅力というのは強まっていたと思います。
どのキャラクターも個性的で、俗っぽいというか、人間味がありますし、物語も童話的な雰囲気も持ちながら、妙に生々しさがあったりする、その絶妙なバランスが、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品の魅力なのかなとも思います。

しかし、癖のあるキャラクターたちのなかで、やはりハウルとソフィー(+カルシファー)は一際個性的というか、目立っていますね。